冷静なハーマイオニー、子供っぽい大人

7巻でのハーマイオニーの用意周到さ、冷静さはもはや異常と言ってもいいレベルであり、あまりの便利さからドラえもん(ドラミちゃん)と呼ばれているくらいである。 4次元ポケットに似たアイテムまで持っている。ハリポタの中で理性とモラルを持って行動しているのはハーマイオニーダンブルドアだけである。またモラルがあるとは言えないが理性を持って行動している人としてスネイプを追加してもいい。他の登場人物は大人も含めて恐ろしく衝動的に行動する。

例えばルーピンは7巻でHorcruxを破壊する任務について聞き出そうとハリー達の所へやって来るのだが妻(トンクス)が妊娠していることを告げた後に獣人差別について触れ「自分の子供が獣人になる可能性があるなら子供を作るべきではなかった」と突然おろおろし始めるのである。ハリーがHorcruxの任務について教えるのを断り、ルーピンに妻を守るように言うとルーピンは怒りの感情を隠そうともせず、ハリーを魔法で吹っ飛ばして出て行くのである。

最大の問題はジェームズである。ジェームズの良さが本編には記述されていないのである。 Head Boyになったという情報から人格的にも問題はなかったのだろうと推測するしかない。一方ジェームズの悪い点については5巻に具体的な描写がある。ジェームズは単なる気晴らしでスネイプをいじめるような人物であり、しかもジェームズのいじめはかなり悪質であった。 5巻を読んでジェームズやグリフィンドールに失望したという人も多い。リリーがジェームズと結婚した理由も本編を読んでいるだけではよく分からない。